非課税保有期間が無期限化・売却翌年に投資枠復活
2023年12月も半ば、現行のつみたてNISAの投資枠も使い切り、今年の投資成績の振り返りと来年の投資方針を考えているところ
特定口座で投資している株については益出し・損出し、利益確定・損切りを行って持ち株の大掃除をしながら、相変わらず成長投資枠の使い方について他の個人投資家の方々の意見を見聞きしつつ考え中です
上リンクのページで書いた通り成長投資枠は高配当株で埋めたいと思っている訳ですが、個別銘柄に投資した場合に考えられるのが「配当目的で投資したものの、株価が下落して含み損となった場合」
特定口座で投資している株であれば損益通算ができるため損出し・損切りで税金を先送りしたり減らしたりという方法が考えられる一方、現行NISAでは売却しても非課税投資枠が復活しないことから株価が戻ることを期待して塩漬けしていたのではないかと思います
しかし、新NISAでは非課税保有期間が無期限化・売却時は翌年に購入時の金額分だけ非課税投資枠が復活します。
新NISAの成長投資枠で個別銘柄に投資し株価が下落して含み損となった場合はどうするでしょうか?
- 配当が想定通り出続ける見込みであれば、配当を非課税で受け取りつつ株価が戻ることを期待して持ち続ける
- 年末に一旦売却し、年始に復活した投資枠で同じ株を買い戻す
- 年末に売却し、年始に復活した投資枠で別の高配当株を買う
①はいずれ株価が持ち直して上昇に転じる優良株であれば、最速4年ちょっとで成長投資枠を埋めることができ非課税の配当金を生み出し続ける資産が形成出来てめでたしめでたし
一方でたこ足配当を続ける株だった場合は長期間投資を続けた末、資産を減らしてしまうという最悪の結果になります
②は年末の売却時と年始の買い戻し時で株価が変動するリスクがあるものの、復活した非課税投資枠のうち株価が下落した分は他の投資に充てられるメリットはありますが、損益通算ができないのであれば損出しした場合のような税金の先送り効果は得られずただただ損が確定してしまうことになります
③は②と同様に復活した非課税投資枠で他の優良株を購入することは出来ますが、やはり売却損は確定してしまいます
②や③を行うことによって成長投資枠で投資している内容を”見た目上”美しく(高配当を出しつつ、含み益も抱えている優良株)保つことは出来るものの、実態は見た目を美しく保つために損失を出した末の偽りの姿になりそうです
NISA枠で損失を出すのは絶対悪
色々と考えるとNISA枠で損失を出しても何にも良いことがないという結論になってしまい、長期的に配当も含め値上がりするものに投資する「負けない投資」をすることが重要、よほど優良株を見分ける目を持っていなければNISA枠で個別株に投資するなどギャンブルと同じで愚かなこと。堅実につみたて投資枠と同じS&P500連動商品か全世界株式連動商品に投資するのが正解
・・・ということになりそうです
が、以下の理由でブログ著者は成長投資枠は高配当株に投資するだろうと思います
- 新NISA制度が恒久的なものだとは思っていない(日本政府を全く信用していない)
- 現行NISAと特定口座で既にS&P500、全世界株式に投資してきておりつみたて投資枠600万円で十分
1.は日本政府はどうとでも制度を変えることができる立場なので、最後に取り崩しする時まで成長の果実を受け取らないことはリスクだと思っており、制度が変わらないうちに非課税の配当金という形で少しずつ果実を受け取っておきたいというもの。この理由もあってブログ著者はiDeCo制度もあまり魅力的に思えず使っていません
2.は記載通りですが、これまでつみたてNISAと特定口座でS&P500、全世界株式に投資してきており、つみたて投資枠は引き続き(毎月のつみたて額は10万円にアップさせて)続けるつもりですが、基礎年金の代わりとか老後の保険の代わりとして積み立てるのであればつみたて投資枠で十分だろうと思っています
いずれもブログ著者個人の資産状況や年齢、投資経験、生活環境、制度に対する考え方によっているので全く皆さんにおススメできる方法だとは思いません
「へー。そんな考えのヒトもいるんだ」位の参考程度にしていただきたく
投資は自己責任で
あまり好きなフレーズではありませんが、自分の投資について真剣に考えて責任を取れるのは自分しかいません
新NISAは使わないと損な神制度、今後投資をしないというのはインフレリスクがあり危険という風潮の中で先日Youtubeで
「新NISA制度は本来銀行がとるべきリスクを国が主導して個人に負わせようとしているもの」
「みんなが新NISAで資産形成をしたところで日本政府は『一定の資産を持っているヒトの社会保険料を上げる』方法で課税してくるだろう」
という考えを配信されている動画を見て、一時期の「会社に縛られない働き方」を推奨して非正規雇用者を増大させた挙句、自己責任であっさり切り捨ててきた歴史を思い出しながら、自分の投資について真剣に考えるとは制度を使うか否かも含めてよく考えるべきだと思いました
では。
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