4%ルール
FIRE(Financial Independence, Retire Early)を目指すヒトにとって指針となるのが「4%ルール」
年間の家計支出額の25倍の資産があれば、年利4%で資産を運用すると想定して、資産収入によって経済的独立・早期退職が可能。というもの。
毎月の生活費が20万円程度、年間の家計支出が240万円だとすると、
20万円×12ヶ月×25倍=6,000万円
の資産を持っていればFIREできる計算になる。
懐疑論・1(家計支出の25倍)
よーし、じゃあ6,000万円を目指して毎月10万円ずつ年利4%で運用しながら積み立てるか・・・。と積み立てていくと資産が6,000万円に到達するのは約28年後。。
大卒の新社会人が22歳から実践していったとして28年後は50歳です。
定年が60歳 ⇒ 65歳に延長されている昨今、50歳でも十分FIREと言えなくはないですが「人間五十年、下天の内を比ぶれば夢幻の如くなり」といいつつも、FIRE達成時にはそれなりに齢を重ねていると思われます。
また、毎月コツコツと積み立てしていく堅実な性格だったとしても28年間に少なからず人生のイベントが発生し「積み立てたくても金銭的に余裕がない」状況に陥る可能性は決して低くはないと思います。
懐疑論・2(年利4%)
次に「年利4%で資産を運用すると想定して」の部分についての懐疑です。
どうにか6,000万円の資産を築けたとして「その資産全額を年利4%で運用できるのか?」という問題があります。
もちろん、自身のアセットアロケーションを考え、平均・トータルで4%の利益を得られれば良いのですが、言うほど簡単ではない気がします。
ブログ著者自身のアセットアロケーションを見ても、生活防衛資金の確保、安定資産への分散投資を行っていることもあり、残念ながら全資産に対する年利は4%に届きません。
キャピタルゲインを考慮して税金控除前で届くかどうかというレベル。
、割とハイリスクな株式投資中心でありながらも、税金控除後で4%の利回りを確保するのはハードルが高いと感じています。
あくまで目安
こんな感じなので、じゃぁFIREなんて目指すの止めよう、などというつもりは全くありません。
あくまで4%ルールを目安としつつ、手持ち資産のポートフォリオを調整したり、積み立てるフェーズを28年間よりも短縮すべく、投資に回せる金額を増やせるよう、貯める力・稼ぐ力・守る力を磨いていくしかないのかなと。
遠ざかってはいないと思いつつもFIREまでの道のりはまだまだ遠い。
ではまた。
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