アノマリー投資には懐疑的ですが。
ここ数日の日本株の株価を見ていると「節分天井・彼岸底」(2月の節分の頃に株価が天井に到達し以後下落局面に3月のお彼岸の頃に底値を付けて再び上昇局面に入る)というアノマリーがあながち外れてもいないかな?という気分になります。
そもそも短期トレードで利益を積み上げていくタイプではないので、1~2ヶ月でタイミングを見計らって儲けようとは思わないのですが、これまでの優待目当ての株式投資だと、3月末権利確定の銘柄が多いので、2月頃に株を購入してホールドするという買い方は続けてきました。
優待株⇒高配当株に投資先を変えていく途中で、あまり魅力がなくなった株は売却して別の株を購入するということを緩やかに実行している最中。
今の時期が天井なのであれば売却の好機。もう少し手際よく売却を進めたいと思いながらも、緩やかに指値売りをやっています。
節分天井以上に気になる話題。
単なるアノマリーだけであれば、ゆるゆる取引を進めていても良いのですが、もう一つ気になる話題が、「東証の市場再編」です。
確かに現在はみーんな東証一部に鞍替えしてしまって、二部とかJASDAQの存在意義が薄い状態であるし、ここまで東証一部企業が多いと、「一部上場企業!」という肩書も「あ、そうですか?」といった感じではあるので、再編も止む無しカナとは思うのですが。
「プライム」に行けない企業はモチベーション下がりますよね?
モチベーションが下がったことで株主優待制度の廃止に舵を切る企業が続出するのではないかと心配しています。
株主優待制度は主に個人投資家を呼び寄せる効果が期待されている訳ですが、プライム市場でも、現在の2,200人以上の株主は必要とされず、800人でOK。スタンダード市場では400人で良いことになります。
株主が多いと、それだけ手間と費用が必要ですし、場合によっては議決権を集めるのに苦労するケースもあります。株主は一人でも多ければ良いというものでもないので、市場再編によって「株主優待で頑張って個人株主を増やす。」必要性は薄れます。
ブログ著者は株主優待制度を廃止する企業が相当数出てくるだろうと予想しています。
配当金だと20%税金で持っていかれるので不利という面もあるのですが、そもそも優待と同等の配当金が出るのか、優待目当ての個人投資家離れが進んで株価が現在よりも大幅に下落する企業が出てこないか、と現在の優待株中心のポートフォリオから考えると再編によってあまりプラスになる未来が見通せません。
そのうち「あー、そういえば、昔は株主優待で色々貰っていたなぁ。」と懐かしむ日が来てしまうかも知れませんね。「まぁ、でも今は配当金をガッツリ貰ってFIREしているからイイや。」・・・と言えるようになっていると良いのですが。
ではまた。
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