また?
先日、イーブックイニシアティブジャパン株の公開買付が実施されるとの案内が届いたばかりですが、昨日2021年10月14日に「イオンによるキャンドゥ株の公開買付」が発表されました。
イオンがキャンドゥの株を第一回公開買付:1株2,700円で公開買付、第二回公開買付:1株2,300円で公開買付し、合わせて51%以上の株を取得し連結子会社化する予定。
この発表を受けて、本日10月15日のキャンドゥの株価は前日比+400円のストップ高。ぷちお祭りになっているようです。
第二回の公開買付で買付上限を設けず、公開買付成立後も同社株は上場を維持する予定で、イオンから数名の取締役が派遣されるものの現社長は続投する模様。
キャンドゥの株主優待は『優待券1枚で商品1個』という大変使い勝手の良い優待券だったので、上場維持されたとして、優待制度も維持されるのか非常に気になるところです。
売るか、売らざるか。。
年に1回起きるかどうか(株式市場全体ではもっと頻繁にTOB発生していますが、持ち株がTOB対象になることは滅多にない)と言っていた公開買付がたて続けに発生していて驚いています。
ブログ著者は優待目的ホルダーで同社株を100株保有していますが、公開買付に応募するか『考え中』です。
・上場維持される?
今回のイオンの公開買付は完全子会社化を目指すものではなく、引き続きキャンドゥ株は上場維持される見込みです。100円ショップでは業界第3位のキャンドゥですが、イオン傘下になり株主優待制度を維持したままイオンモールへの出店が加速し成長し続けるのであれば、必ずしも今手放す必要はないかも知れません。
・成長が期待できるか?
イオン傘下になったとして、今後の成長が期待できるか?という疑問があります。100円ショップ最大手のダイソーと『少し違う品揃え』で生き残ってきたキャンドゥが流通大手のイオン傘下になることで、何の面白味もない商品群が増えるのではないか?現社長が続投になるとはいえ、大手に会社を売り飛ばした創業一族についていく従業員がどれ程いるのか?という疑問が残ります。
・公開買付の代理人が みずほ証券
公開買付に応募するには、代理人であるみずほ証券に持ち株を移管して買付に応募する必要があります。ブログ著者は公開買付で主幹事になることが多い野村證券、日興証券は口座を開設しているものの、みずほ証券には口座がありません。大手証券会社のなかには一時的なTOBの取次用に簡易な手続きで公開買付に応募できる仕組みを整備している会社もありますが、みずほ証券は口座開設を行う必要があるようです。今後取引を行うつもりが全くない証券会社に口座を開設するのは大変面倒です。
イーブックイニシアティブジャパンのTOBでは『テンバガーなるか!?』と大幅なキャピタルゲインが狙えたのですが、キャンドゥではそれほど譲渡益が出そうにないため、今後の同社の業績に期待できるか?が判断材料になりそうです。
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