ストーリー
学校での居場所をなくし部屋に閉じこもっていた中学生・こころ。
ある日突然部屋の鏡が光り出し、
吸い込まれるように中に入ると、そこにはおとぎ話に出てくるようなお城と見ず知らずの中学生6人が。
さらに「オオカミさま」と呼ばれる狼のお面をかぶった女の子が現れ、
「城に隠された鍵を見つければ、どんな願いでも叶えてやろう」と告げる。
期限は約1年間。
戸惑いつつも鍵を探しながら共に過ごすうち、7人には一つの共通点があることがわかる。
互いの抱える事情が少しずつ明らかになり、次第に心を通わせていくこころたち。(公式ページより)
私の評価
ストーリー:7点
キャラクター:6点
グラフィック:7.5点
サウンド:7.5点
その他:5点
総合(33点/50点満点)
感想(ネタバレあり注意)
『すずめの戸締まり』を観に映画館に行った際、公開予定作品のリーフレットを見て
好物(ジュブナイル)っぽい香りを感じたので観てみることにしたもの。
ネタバレがイヤなのでレビューは一切読まなかったものの、星4.3/5.0満点と評価が良さそうだったのも観に行くことにした動機の一つ。
ブログ著者はアニメ好き、ジュブナイル好き、ファンタジー好きなので面白く感じました。
12月23日公開で既に1ヶ月以上上映されているものの上映されている間に観に行けて良かったと思います。
鑑賞後の余韻も悪くなく個人的には満足です。
だだ、根底にあるテーマが重いので万人におススメ出来るかというと微妙。
主人公たちと同年代の中学生・高校生で日々の生活に行き辛さを感じている方には刺さるかも知れません。
批評(更なるネタバレ・雑言あり注意)
アニメ作品としてみた時の批評をいくつか
まずストーリーですが、題材として「オオカミと七匹の子ヤギ」を用いているものの「七」にこだわり過ぎて全体がぼやけてしまっている気がします
あと、鏡の向こうの世界というコスられ過ぎた舞台設定を使っているため致し方ないものの(パラレルワールドじゃないのかぁ、じゃあ・・・。)とお約束な感じで、終盤に向けて種明かしが入るものの(ダヨね・・・。)と驚きがない点がマイナス
1年余り共同生活を送るとしたら流石に舞台設定にほころびが出るんじゃないかな。。
次にキャラクター。謎解きをするにあたって七人くらいは参加者が欲しいところではありますが、ここも「七」にこだわり過ぎた弊害でキャラ設定と相関関係が薄くなってしまっています
嬉野にしても八方美人ではなくもう少しフウカに惹かれる描写だとかを丁寧に描いた方が良かったと思うし主人公についても描写が浅く、何故こういう結末に辿りつくのかが物凄く曖昧でモヤモヤします
グラフィックは数ヶ所奇抜なエフェクトはあるものの概ね落ち着いており、最近の作品らしく安定して高いクオリティを保てています
それからサウンド。場面に応じた強弱のはっきりしたBGMが充てられており模範的。CVはちょっとぎこちなさを感じるものの中学生の会話だとこれぐらいかなぁとも
その他
・ブログ著者が一番引っ掛かったのは、鏡の中の別の世界がなかったとしても現実世界にいる中学生は自分の前の壁を自力で乗り越えていかなければいけないのだけれど、都合よく描かれ過ぎていないかというもの。(もちろん本当につらいなら学校以外にも世界はあるので所属する世界を変えてもよいのですが)
・喜多嶋先生が初登場時に指輪をしていたことは記憶に残っていたのですが、ここの部分の謎解きは予想できておらず面白かった
・いつの時代も、どこの世界にも自分と考えの合わない輩はいる。が、他の世界を知らない・住む世界を選べない学生時代にそういう輩と生活するのは苦痛よな
・いつの時代にもそういう輩はいる・・・とはいえ定期的に不登校の学生を発生させている中学校はそもそもに問題があるのでは、とも思います。
・もしリオンが鍵を見つけて願いを叶えていたら、どうなっていたのかな。。
キツイことも書きましたが観て損はないんじゃないかな。
ではまた。
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